2017/08/31
FX会社には、倒産のリスクがあります
銀行などは倒産する可能性もありますが、ペイオフなどで1000万円までは守ってもらえます。ですが、FX会社が倒産した場合はどうなるのでしょうか。2007年には、札幌の「FX札幌」が、金融商品取引法違反で巨額の損失を出し、業務停止命令を受けた上に、倒産してしまいました。FX会社は、ちゃんとしたところを選ばなければ、倒産のリスクがあるのです。
だが、信託保全によって守られる
しかし、FXの場合は、会社の利益に加えて、顧客から資産を預かりますよね。そこで、自分たちの利益とは別に、顧客の資産を別途管理して、第三者の信託銀行などに保管するように義務付けられています。この義務が発令されたのは2010年のことです。
FXの証拠金取引がスタートした頃は、このような仕組みがまだなかったため、倒産したら資産が保護されませんでした。ですが、いまでは、こうした信託保全の仕組みによって、安全性が高まっています。
証拠金を守る
投資家の財産である証拠金ですが、FX会社に預けることになります。それが、契約を行った信託銀行に預けられます。それが、FX会社の資産とは別に管理され、信託財産として扱われます。それらの信託財産は、FX会社が倒産しても、債権者の差し押さえの対象にはなりません。強制執行や仮差押えの対象にはならないので、安全なのです。
信託保全があるため、万が一、FX会社が倒産した場合は、こちらが預けたお金が、信託銀行より弁護士等を通じて、返還してもらえます。
信託保全は義務
いまでは、FX会社にとって信託保全は義務として課されています。そのため、万が一倒産などがあったとしても、あなたの財産は安全です。安心して、資産を預けることができるでしょう。FX会社は、あなたの見えない後ろのほうで、信託銀行に財産を預けてくれています。そのため、あなたに見える手前のFX業者が倒産しても、財産は守られ、信託管理人から返却されるので安心です。